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| 色鉛筆 |
黒「本げっとぉ!」 男「ちょ、何するんだよ!」 黒「ほほぅ『カラー戦隊ペンシルファイブ』……」 男「勝手に読むなって」 黒「何色が一番おいしいのかねぇ」 男「食い物じゃねえ」 黒「はっはっは、色鉛筆が食べ物のはずないだろう。役柄で一番オイシイのは何色って事さー」 男「あー……赤じゃねーの?リーダーっぽいしさ」 黒「違うな……もっともオイシイのは黒だ!」 男「!!」 黒「いいか、様々な色をごちゃまぜにすると究極的には黒になるんだ。ということは黒が全てを制するということなんだ!」 男「そうなのか?」 黒「そうだ。赤ならばリーダーとしての気苦労、黄色ならトラブル体質、ピンクならばおいろけ担当と役得いっぱいだ」 男「それ……全部つらくないか?」 黒「うむ、手伝ってくれ。嫌だと言ったら君の事を一生『戦闘員A』と呼ぶぞ」 男「はぁ、判ったよ手伝うよ……って何を?」 黒「今現在から介護が必要になるまで私の傍にいて欲しい。もちろん同じ屋根の下でな」
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| 色鉛筆 |
男「御前ほんと本読むの好きだなー」 緑「うん……」 男「でもなんつーか、あれだ。緑には近寄りがたい雰囲気ってのがあるんだよな」 緑「そうなの……?」 男「あぁ、俺も最初はとっつきにくいヤツなのかと思ってたしな。今じゃそんな事ないけどな」 緑「あなたがそう言ってくれるなら、それで充分だよ」 男「いっちゃ悪いけど、本読んでる時の緑の視線がキツイんだよな。それがなきゃ可愛い文学少女って感じなのにな」 緑「う……」 男「す、すまん!いや、これはあくまで俺の主観だからさ。そんなに落ち込むなって!」 緑「あなたの主観だから、もっと傷つく……」 男「いや、ほんとごめんな。うーん、なんでだろうな。もしかして視力悪いとか?」 緑「あまり、良くはないよ」 男「そうなのか?それじゃ眼鏡でもかけてみたらどうだ?今日付き合ってやるから試しに見に行ってみようぜ」 緑「いいの……?」 男「おお、試すだけならタダだからな!」 緑「うん…それじゃ、いこっか」 〜〜〜〜〜 男「うわぁ……」 緑「似合わない、かな……」 男「いや!すっげぇ似合ってるって!ほんと文学少女って感じだよ!」 緑「う……じゃ、じゃあ、可愛い……の?」 男「あ、うん、可愛いよ」 緑「ありがと……」
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| 色鉛筆 |
黒「水色、はっきり意見をいいなさい。皆あなたをリレーの選手として推薦してるわ。出るの?出ないの?」 水色「うー……」 緑「……」 黒「あなたがはっきり言わないから皆が残っているんじゃないの!」 水色「ごめんなさい……」 黒「ごめんなさいじゃわからないわ」 緑「水色さん」 水色「緑さん?」 緑「私たちの中で一番足が早いのはあなた。皆あなたに期待している」 水色「うぅ」 緑「でもね、気負いする必要はないわ。勝っても負けてもそれは皆で決めたこと」 水色「うん……」 黒「そうね、その点は私が保証するわ」 緑「出て、くれる?」 水色「……うん!」
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| 色鉛筆 |
黒「ん?何を読んでいるんだ?」 男「な、なんでもないよ」 黒「ふむ、隠すのか。君は見られたら隠さなければいけないような本を読んでいるんだな?」 男「……」 黒「そう思われたくないのなら、今隠した本を出しなさい」 男「……これだよ」 黒「ふむふむ『カラー戦隊ペンシルファイブ』か……」 男「この年で読むものじゃないかもしれないけどさ、面白いんだよ」 黒「……」 男「……」 黒「確かに、いささか幼稚かもしれんな」 男「う……」 黒「質問だ、君はこの中でどれが一番好きなんだ?」 男「えーと、そうだな。水色かな。守ってあげたいって感じがするし」 黒「そうか、私は水色は嫌いだ」 男「どうして?」 黒「私とはほぼ逆だからな。私は言いたいことはハッキリ言うしな、それに……」 男「それに?」 黒「私が君の好みとは正反対だと言うことを突き付けられてしまったからな……」 男「え、それって……」 黒「私は君の事が好きだ、それゆえ君の邪魔はしたくない。今まで付きまとってすまなかったな。失礼する」 男「ちょ、ちょっとまってよ!」 黒「……来ないでくれ。敗者は去るのみだ」 男「僕は黒の事が好きだよ!」 黒「何……?」 男「僕が水色を好きなのは、たぶん自分に似ているからなんだ。それで作品の中で成長していく水色の姿を見て僕も頑張ろうと思ったんだ」 黒「……」 男「それでね、水色にはいつも手助けしてくれる親友の黒がいるんだ」 黒「!!」 男「だから、水色の僕には黒が必要なんだ」 黒「……本当にいいのか?」 男「うん!よろしく!」 黒「ふふっ、私と付き合うからにはもう少し積極的になってもらわないとな。しっかりしてくれよ?」
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