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妹と約束2

私の書いた『妹と約束』を読んだ友人のchickenさん。

chicken「思わず続きを書いてしまいました」
ませ「わあい、是非とも読ませて下さい!」

という事で、chickenさんによる『妹と約束』の続き、どうぞー。

==========

「にいさんにいさん。これ、どうかな?」
「……うん。いいと思うけど」
「けど、ってことはあんまり似合ってないってこと?」
「いやそうじゃなくて、えーと……とりあえず、似合ってるってことは間違いないから」

給料が入ったから服でも買ってやろうかという、兄ゆえのごーまんな気まぐれで誘った土曜の午後。
相変わらずの悪癖は治る兆候すら見えてこないことを、今さらながら痛感する。
大きいのは背ばかりで、中身は子供のまま。そういう意味で、妹の成長が止まっていることを少し心配していたりする。
だから、あの約束があると分かっていても、たまには突き放してやるのも大切なことだと思うのだ。

「だいたいな。オマエももう大きいんだから、服なんて自分の好みで決めろよ」
「好み……?」
「そう。あるだろ?こういう色が好きとか、こういう柄が好きとか、そういう感じでさ」

言いながら、妹の私服姿をいくつか思い出してみる。
……あまり飾らない感じの、白を基調とした服が多かったように思う。つまり、妹の好みはシンプルな白だということだろう。
ちなみに俺の好みも白だったりするあたり、やっぱり血の繋がった兄妹なんだなぁと思ったりする。

「ほら。オマエさ、よく白いの着てただろ?それってつまり、オマエの好みが白だからじゃないのか?」
「あぁ……うん。確かに、私は白が好きだよ。だってにいさんがほめてくれた色だもん」
「ほらやっぱ―――――え?」
「私が初めて白いワンピースを着た時、にいさんは『やっぱり白っていい色だなぁ。うん、すごく似合うよ』って言ったでしょ?」
「………」

記憶の海に網を投げ、手繰り寄せる。けれども引っかかったのは目的のソレでなく。
どうも俺の記憶から、ソレは思い出せないほど深く深く沈んでしまったらしい。

「だから私に好みがあるとするなら、それはにいさんの好みなの。にいさんに気に入られたいから、こうやってにいさんに質問しているんだし」
「ッ、……!」

至極あっさりと、そんなことを、平然と、言われた。
これが血の繋がった妹でなければどんなに、と考えて、即座に切り捨てる。
何故なら、彼女は、妹だから。覆らない事実として、それはどうしようもないことだから。
そう考えて頭を振り、視線を店内に泳がせていると、妹はとんでもないことを口走った。

「私は今でも、にいさんのことが好きだから。妹っていうよりも、女として、にいさんのことが好きだから」
「ッ!!!?」

何も知らない子供のようにソレを口走る、高校生の妹。土曜の午後は人で賑わい、それはこの店でも例外ではないというのに。
そしていろんな意味であわてふためく俺に、妹は実にやんわりと止めを刺した。

「だからね、にいさんが大切にしまってある本に載ってるような格好でもしてあげるよ?学校の水着なら、ちゃんとまだ取っといてあるから」

==========

chickenさんのサイト

鶏小屋。
http://silverbullet.xxxxxxxx.jp/TOP.htm

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