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献血助士

献血センターにて

クー『おお、男じゃないか。やっときてくれたか・・・手紙を出してから一週間、ずっと待っていたんだぞ。』
男「クーさん、あの手紙はひどいよ・・・親に読まれて大変だったんだからね。」
クー『ひどいとは人聞きの悪い、私はただ自分の感情を表現しただけだが?』
男「これじゃあ絶対勘違いするよ!」

男へ

君が最後に私のところに来てからもう三カ月になる。
君の優しさに甘えてしまっていたのかもしれないが、あれで最後だったとは思いたくない。
せめてもう一度だけでもいいから私のところに来てほしい。
そして、君が許してくれれば君の温もりを少し分けてもらいたい。
いつもの場所で待っている。

クー『どこに問題がある?』
男「全部だよ!ただ献血にきてくれと書いてくれればいいのに、これじゃまるでラブレターじゃないか。」
クー『・・・』
男「はい、献血手帳・・・ってク、クーさんなんで泣いてるの!?」
クー『私じゃ駄目か?』
男「え?え?」
クー『君が一年前初めて献血に来てくれた時、君はこう言ってくれた、頑張ってくださいと。』
男「う、うん。たぶん言ったと思う。」
クー『その時私はこの仕事をやめてしまおうかと思っていた。しかし君の一言で私は今でも続けられている。それから二カ月に一度、君が献血に来てくれる事が私にとってどれだけ救いになったことか。とても感謝している。』
男「別に大したことじゃないよ。」
クー『いや、私にとってはとてもとても重要なことなんだ。しかし、三カ月前の献血から二カ月たっても君は顔を出してくれなかった・・・』
男「ご、ごめん。忙しくてこれなかったんだ。」
クー『いや謝ることはない、むしろ感謝したいくらいだ。』
男「え?」
クー『君がこなかった一カ月、私はとても苦しかった。しかしその苦しみの中で気づくことが出来た。君が好きだということを。』
男「え、じゃあこの手紙は・・・」
クー『その通り、ラブレターだ。しかしやはり駄目か、私は君より年も上だしこんながさつな喋り方では恋愛感情など生まれるはずもないからな・・・慰めならいらない、駄目なら駄目と言ってくれ。』
男「クーさん・・・」
クー『・・・』
男「ありがとう」
クー『え?』
男「ありがとう。僕じゃクーさんに釣り合わないかもしれないけど、出来るだけ努力はしてみようと思う。」
クー『そ、それはOKということか!?本当に私でいいのか!?』
男「うん。これからもよろしくお願いします。」
クー『ああ夢みたいだ・・・よし、今日は私がずっと付きっきりでいてやるからな!局長!私は男の献血が終わり次第早退する!』
男「ク、クーさん!そんなことしなくていいよ!」
クー『何を言う、生涯の伴侶が貧血で倒れたらどうする?家まで付き添って行ってやろう。あぁ男の両親にも挨拶しないとな、途中で何か土産を買って行かなくては。』
男「あ、挨拶は早すぎるよ!」
クー『駄目か?やはり男は私の事が好きではないのか?』
男「いや、嫌いじゃないけど・・・むしろ好きだけど・・・挨拶は・・・・」
クー『好き!ああ君から好きと言われる日が本当にくるとは!今日は私が生きていた中で最高の日だ!さぁ早く献血して挨拶に行こうじゃないか!』
男「クーさん押さないで!」

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