Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

-件のコメント

コメントの投稿

新規
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

-件のトラックバック

トラックバックURL
http://gaseousform.blog61.fc2.com/tb.php/517-56183daf
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

間祭の絆の続き

夜の九時。
店主が屋台をたたみ、金魚をビニール袋に詰め込む。
おおばんやき、たこやき、チョコバナナ、あんずあめ。
今ではフライドポテトや唐揚げの屋台もある。
昔とは違うな、十年前はもっとウキウキしていたな。
心は平穏、会えるか会えないかと鼓動が強くなる事はない。
境内を歩き、本堂へと向かう。
帰宅の路につく家族連れをやり過ごし、前へ前へ。

居た。

アイツだ。

本堂前の広場でぼーっとしていやがる。

「おいっす」
「うわぁああぁあ!?」

後ろからぽんと肩を叩くとヤツは大げさに飛びはねた。

「なんだ、びっくりしたぁー」
「いよっ、一年ぶり」
「毎年一年ぶりじゃんか」
「だな」

二人してククっと自嘲気味に笑う。

「明日が本番だっけか? 俺明日仕事なんよ、だから今日来た」
「ってことは、就職できたん?」
「もち」
「マジか! 良かったー……じゃない、ご利益あっただろー?」
「フォローおせーよ」

去年、俺はこの寺で就職を祈願した。
そして、この寺の人間であるコイツが護摩を焼いてくれた。
そのおかげかは判らないが、今こうして仕事しているのだから一応礼はすべきだろう。

「ま、礼はしないとな。今年も何か買っていくぜ」
「えっと……もう閉まっているんだけどな……」

確かに本堂の明かりも消えているし、いつもお守りやらおみくじやらを買っている場所も閉まっている。

「マジか! 俺明日来れないんだけど。家族に代わりに頼むか」
「うーん、それはどうかな。やっぱり本人が買わなくちゃご利益ないぞ」
「キツイな、明日も絶対仕事遅くなるしな」
「そっか……わかった。それじゃウチ入りな。特別に入れてあげるよ」


続く

0件のコメント

コメントの投稿

新規
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

0件のトラックバック

トラックバックURL
http://gaseousform.blog61.fc2.com/tb.php/517-56183daf
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

Appendix

プロフィール

南雲ませ

最近の記事

FC2カウンター

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。