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間祭りの絆3

「おじゃましまーす……って、これ賽銭か?」
 
裏口からヤツの家に入るとお金が散乱していた。たまに札も混じっている。

「いやーありがとう。いくら入れてくれる?」
「入れねえよバカ」

 そんな会話をしながらヤツは裏口横の部屋に入り、缶ビールを一本持ってきた。

「飲む?」
「半分飲んだら寝ちまうけどな、御前は?」
「完全に飲めない、まぁ持って帰ってよ」

 ぬるくなったビールを手に持ち足を進める。
 渡り廊下を歩き、数段の階段を上がるとそこは荘厳な雰囲気の部屋だった。

「オイオイ、ここって俺が入ってもいいのか?」
「お得意さまだし、いいんじゃないの」
「一年に一回しかこねーじゃねーか」
「それでも充分、小学校の頃から毎年来てくれるのはアンタくらいだし」

 そのまま部屋を横切り階段を降りる。

「御前は私立中学行ったもんなー」
「そうそう、だから地元の友達って全然いない」
「俺も一年に一回だからな、微妙な所だ」
「その発言はひどいなー」
「友達から金をむしろうとするヤツもそういないぞ?」
「むしるなんてとんでもない。ほら、存分に選びなさい」

 通された部屋には、おみくじ、絵馬、護摩、お守り、天茶(あまちゃ)といわゆる寺で売っている物が勢揃いしていた。
 とりあえずおみくじと護摩、家族の分のお守りと天茶は必須だな。

「とりあえずこんなもんか。ほれ」

と、一抱えにした物品を強引に渡す。いきなりの重量に耐えられなかったのかぽろぽろとお守りが落ちる。

「ええ!? ちょっと買いすぎじゃない?」
「いや、意外と安かったし。それ全部で三千円くらいだろ?」

 ヤツは指折り数え、納得したように頷く。

「そうだね三千円。計算早いなー」
「別に普通だろ、このくらいの暗算」
「いや、小学校の時かけざんの書き取りテストあったじゃんか。いつも一位だったよね」
「よくそんな事覚えてるな」
「なんでだかね、ふと思いだしたよ」

 財布からお金を出そうとし、手を止める。ヤバイ、万札しか持ってきてない。

「今万券しか無い……お釣りある?」
「お釣りはいらないってか、ふとっぱらー!」
「確かに崩してこなかった俺が悪いが、それはない」
「しょうがないなー、母さんに頼んでみるよ」

#続く

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