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「めつぶし」
「だぁっ!!!!!!」

いきなりまぶたの上から眼球をぐりぐり押される感触、いいようのない危機感に飛び起きた俺の横にはパジャマ姿の秋音がいた。

「いきなり何すんだよ!」
「めつぶしマッサージバージョン」
「マッサージって言葉に隠れてはいるが、めつぶしにかわりはないな」
「気持ちよさそうに寝ていたから追撃しようかと。もう夜だよ?」
「うゎ、昼寝が本格的になっちまったか」

昼食後に借り家に戻った俺は、外から聞こえてくる単調な雨音と静けさからくる睡魔により昼寝を始めたワケだ。
身体を起こし時計を見ると19:30を指している。
顔に手をあてるとくっきりと畳の跡が、本気で寝ちまったみたいだ。

「シューヤずっと寝てたから起こさなかったけど、晩ご飯は残しておいたよ」
「その残りは俺が食っておいたぞ」
「オヤジ帰ってたのか……って勝手に食うなよ!」
「空音さんが作ってくれた物を見過ごすわけにはいかないからな、起きてなかった御前の負けだ」

部屋の前を通りがかったオヤジはそう言い捨てると自分の部屋へと向かっていった。

「そんなにおなかへってるの?」
「いや、ずっと寝てたから腹はへってないけどさ」
「それじゃあこれを」

秋音がポケットから取り出したのは一枚のレモンガム。
確かに腹は減ってないが一夜をガムで凌げと。

「明日の準備はした?」
「準備っていってもなぁ、とりあえず筆記用具とノートさえ持っ!!」

パン!!と大きな音をたてて俺の鼻先でクラッカーを鳴らす秋音、何処から出した!?

「ふっふっふ、心の準備はできてないみたいだねぇ」
「いきなりそんなもん鳴らされたら誰だってびっくりするわ!そんなもん持ってくるな!」
「……」
「……なんだよ、いきなり黙って」
「んーん、何でもない。それじゃおやすみなさい」

そういって部屋から出ていく秋音、廊下に出て顔だけ俺に向けてこう言った。

「入学、おめでとう」
「あ、あぁ」

俺の半端な返事が聞こえたかどうか、笑顔を見せ小さくじゃあねと言って秋音は部屋に戻っていった。
そういう事ならもっと普通に言えよ……クラッカーの残骸を片づけながら俺は心底そう思った。

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